龍空を舞い、虎地を駆ける

通常ライコウに波動弾下さい。ボルトの気合玉出せます。

ザラストオブライコウマンダ(ORASシーズン17レート2000達成構築:最高&最終2008)

~はじめに~

自分はシーズン12,13,16にてそれぞれ100戦ほど潜っていたが、レートは1700代やら1800代ぐらいまでいくのがやっとだった。その自分がこの度ラストシーズンであるシーズン17にて奇跡的にレート2000に到達することが出来たため、記念に構築記事を起こすことにした。

この記事で紹介するパーティは実を言うとレートが1800ぐらいから使い始めた構築であり、1500~1800まではとある理由で全く違うパーティを3種ほど使っていた。その理由については記事が長くなりすぎる上にあまり構築記事とは関係がないため、こちら(シーズン17の1800までの道のりと2000到達のために考えていたこと - 龍空を舞い、虎地を駆ける)に書いた。興味があればご参照頂きたい。

後余計なことまで書きすぎてやたら分量が多くなってしまった感は否めないので適度に読み飛ばしたりして、必要な所だけ読んで頂ければと思う。


~記事の構成~

§1:パーティメンバー紹介
§2:個体紹介
§3:選出
§4:†重いポケモン
§5:構築の経緯と雑感
§6:終わりに


~本文~

§1:パーティメンバー紹介

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証拠写真も兼ねたが、パーティとしてはこの画像の通りの並びを使った。この並びを他の人が見てバシャーモがメガかそうでないかとか、ガブの型が相手にどう見えたのか気になるところ。

計算したところ、このパーティ限定だと52戦34勝18敗で勝率は約65.4%だった。


§2:個体紹介

ボーマンダメガボーマンダ

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性格:意地っ張り
特性:威嚇→スカイスキン
持ち物:ボーマンダナイト
努力値:H148 A76 B4 D44 S236
実数値:メガ前:189-181-101-×-106-150 メガ後:189-192-151-×-116-170
技:恩返し/空元気/羽休め/竜の舞

強靭にして無敵!!我が魂!!

はい。このポケモンとは非常に長い付き合いであり、自分が最も信頼を置いているポケモン。調整はこちら(【S16使用構築】灯蛾ジバコマンダ【最高&最終レート2205】 - 急転直下)のものを使わせて頂いたので、詳しくはこちらを参照してもらいたい。(魂とか言ってるくせに人の調整をパクる屑)

このボーマンダは後述のマリルリナットレイを裏に置くことで初手対面したガルガブに躊躇なく突っ込むことが出来て使いやすかった。(何故躊躇なく突っ込めるかについてはマリルリナットレイのところに記述)

火力が物足りなく感じることもないわけではなかったが、それを補って余りある使いやすさであり、この努力値の完成度の高さを使っていて感じた。

技構成は恩返し羽竜舞は基本なのでともかく、残り一枠はオリジナルリスペクトで空元気のまま採用した。空元気は鬼火を警戒する必要がないため非常に立ち回りやすかったのはよかったが、構築的にやや重いカバの欠伸をすかすために身代わりがほしいと思った時もあったのでラスト一枠だけは検討の余地があったかもしれない。

因みに本家では八つ当たりで自分は恩返しを使ったことに疑問を感じた人もいるかもしれないが、魂ともいえるこのポケモンメタモン対策のためだけになつき度下げるのは言語道断であったため、普通に恩返しで使った。(まあ、害悪パにマンダ出してないから結果オーライである)

圧倒的数値による戦闘力もさることながら、氷技で一回も凍らなかったなどエースとしての自覚も素晴らしく、このポケモンなくして2000達成はありえなかった。

ライコウ

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性格:臆病
特性:プレッシャー
持ち物:こだわりメガネ
努力値:H76 C180 S252
実数値:175-×-95-158-120-183(非理想ではなくれっきとした自己産理想である)
技:10万ボルト/ボルトチェンジ/めざめるパワー(氷)/シャドーボール

このポケモンともそこそこ長い付き合いであり、愛犬枠のようなポケモン

ボーマンダの天敵であるボルトロスに上から攻撃を叩き込める電気タイプという点から非常に強く、ガルーラを軸とした対面構築はこのポケモンが刺さっていることが多いため、そういった並びには積極的に選出していた。ついでに自分が心の底から嫌っている害悪構築にもそこそこ強く、威張る撃たれてからボルチェンで逃げるのを繰返すだけで害悪構築はどうにかなっており、一回も負けなかった。構築的にどうしようもないピクシーを小さくなる3連、瞑想2連まで積まれた状態で急所に当てて葬ったことは最早俺の中で伝説。

ライコウというポケモンは使ってみればわかるが、火力も耐久もかなりギリギリのポケモンなので打ち分け出来ないデメリットはあるものの珠よりは眼鏡の方が若干使いやすかった。

微妙に耐久を振っているのは意地鉢巻アローのブレバを変え出しで受けられる奴がいない為乱数をなるべく落としたかったのと、無補正A252メガガルーラの猫不意で落とされる確率を下げる目的があったが、アローにライコウを後出しすること自体殆どなかったので目論見はやや外れた。ただ、耐久振りが活きた試合自体はほんの少しあり、火力がないと感じた試合は別になかったのでこの調整でよかったと思う。

マリルリ

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性格:意地っ張り
特性:ちからもち
持ち物:オボンのみ
努力値:H132 A252 B4 D12 S108
実数値:192-112-101-×-102-84
技:じゃれつく/アクアジェット/叩き落とす/腹太鼓

ボーマンダと相性のいいポケモンその1。地味に後述のナットレイとも相性補完という点では相性がいい。このポケモンを裏に置くことで初手マンダガブ対面でガブが逆鱗を撃つのを躊躇わざるを得ない為、マンダ側としてはノータイムで恩返しを押すことができた。(実は一匹だけ鉢巻っぽい威力の逆鱗を撃ってきたガブがいたが腹叩いてわからせた。†悔い改めて†)

単体としても非常に優秀で、バシャ、ガモス、サザンといった面倒なところに対策が行き届き、アローやガルドといったポケモンに対する誤魔化しも効くので非常に使いやすかった。因みにこの調整も急転直下様のものと全く同じではあるが、この調整自体は普通にスタンダードであり、パクリもクソもないのでセーフ。

某有名実況者ス○ス氏の動画ではよくじゃれつくを外して「^-^」とコメされてるのを見かけたり、巷では雑巾と呼ばれたり散々な扱いな気がするが、記憶にある限り自分が使ったマリルリがじゃれつくを外した記憶はなく、2000チャレンジでは役割対象外ではあるものの、どうしようもなくなってラプラスの前で腹叩いたらなんかそのまま全抜きしていったため、改めて非常に信頼のおける一匹となった。

ナットレイ

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性格:呑気
特性:鉄のトゲ
持ち物:ゴツゴツメット
努力値:H252 B252 D4
実数値:181-114-201-×-137-22(最遅個体)
技:ジャイロボール/タネマシンガン/宿木の種/電磁波

ボーマンダと相性のいいポケモンその2。こいつを裏に置くことによって初手マンダガルーラ対面でガルーラに猫を撃たせることを躊躇させるために配置した。実際このパーティ使ってからガルーラに初手猫騙しを喰らう事は一度もなかったため、目論見は当たった。

正直なところ最初このポケモンには試合時間を長引かせるだけの遅くて不意の炎技ですぐ4ぬ役立たずなどと酷い印象を持っていたが、逆に炎技以外には非常にしぶとく、ジャイロボールの火力もそこそこあったため、印象とは異なりまあまあ強かった。ついでにこのパーティ唯一のガッサ牽制枠兼フェアリー受けであるため、そういう点でも重要度は高かった。(めざ炎持ってない読みでニンフィアに繰り出せるぐらいであり、サナは基本無理)

技構成はいわゆる電磁波ジャイロと呼ばれるもので初見だとこの技の組み合わせはミスマッチなんじゃないかと思われるかもしれないが、あくまで電磁波は起点回避などのための技であり、特に麻痺らせたい相手でなければ普通に他の技撃つのでそんなに気になるほどでもない。この技のおかげで構築単位で激重のボーマンダを倒すことが出来たりしていた。(こちらもボーマンダを使ってるのにボーマンダが重いとはこれ如何に)

タネガンは単純に命中不安のウィップ撃ちたくなかっただけなので、別にウィップでもよかったかもしれないが、割とこいつの前で身代わり貼ってくる奴が多かったのでタネガンでよかった。

ところで、このポケモンだけレベル50の孤独感を漂わせているが、単純に他のポケモンを贔屓で100まで上げたり、50より上のレベルで覚える技覚えさせるためにレベル上げてそのついでに100にしたり、50止めに失敗したから100まで上げたりしたというだけで別に差別していたわけではない。

ガブリアス

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性格:意地っ張り
特性:鮫肌
持ち物:拘り鉢巻
努力値:A252 D228 S28
実数値:183-200-115-×-134-126
技:地震/逆鱗/ダブルチョップ/毒づき

有名どころのライカさんが使っていたパーティと並びはやや似ているところがあり、もしかしたらライカガブなのでは?と思った方もいるかもしれないが全くそんなことはない。

所謂AD鉢巻ガブと呼ばれる生き物。逆鱗でクレセを吹っ飛ばす破壊力は何度見ても爽快だった。

最初地面枠にはやはりマンムーを考えたが、ライコウがヒトムに対して少々辛いのではないかと思ったのと、高耐久ポケモンに対する回答がマリルリだけでは流石に構築としておざなりすぎると思ったため後述のバシャーモと組み合わせて入ってきた。主な役割はマンダやバシャーモにとって障害となるポケモン(クレセ、ボルト、スイクン、カバなど)を排除してそれらのポケモンを通すことだった。

調整はテンプレのものとは少々異なり物理耐久が無振りの代わりにSが少々速めになっているが、これは意地ガッサ抜きを意識したポケモン達が最近多い気がしたからだとかそんな事情は全くなく、AD鉢巻ガブの役割対象的に物理耐久振らんでSに振った方がいいんじゃないかという適当な考えのもとこの調整を使用しただけだった。とはいえ、こいつの役割対象であるサンダーやスイクンなどは大体この辺のSを意識した調整をしているはずなので結果的に正解だったのかもしれない。

技構成は一応上述のように主力技の地震と逆鱗、襷やマルスケ貫通のダブチョ、構築単位で重めのフェアリーに刺す毒づきとなっているが、正直地震と逆鱗以外殆ど撃たなかったし、他に欲しい技があったわけでもなかったので残り2枠はどうでもよかった。(一応ダブチョはボルトが襷っぽいと感じた時などに撃ったりはした)

バシャーモメガバシャーモ

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性格:意地っ張り
特性:加速→加速
持ち物:バシャーモナイト
努力値:A252 D4 S252
実数値:メガ前:155-189-90-×-91-132 メガ後:155-233-100-×-101-152
技:フレアドライブ/飛び膝蹴り/バトンタッチ/守る

構築的にこいつが特殊技撃たないと物理ポケモンばかりになってしまうのとボーマンダがいるため、珠バシャーモとかなのではないかと思った人もいるかもしれないが、普通にメガバシャーモである。

上述のようにガブリアスバシャーモの障壁となるポケモンを排除してバシャーモで〆る流れが非常に強く、バシャーモを選出した時は必ずガブリアスもいた気がする。

また、AD鉢巻ガブの弱点であるSの遅さをこいつの加速バトンで補えるため、そういうギミック的にもバシャガブの並びは強かった。(因みに1加速バトンだけで上記の調整のAD鉢巻ガブは最速ゲッコウガを抜けないため、このパーティで使うなら正直ガブの調整は考えなおした方がよかったかもしれない)

努力値とメガ前の特性についてはマンダとの2メガ選出の可能性も考慮した結果であり、メガ前特性を加速、努力値をASぶっぱとした。(実際には殆ど2メガ選出はしなかったが)

基本的に裏メガの立ち位置ではあったものの、ボーマンダを出しづらいクチート、ポリ2、ゲッコウガなどのいるパーティに出していけてガルーラにも強く、マンダに負けず劣らずタイマン性能が凄まじく高かったため、非常に頼りになる存在だった。

もう一つ言うならこいつは選出圧力が非常に高く、バシャを止められるポケモンがいない選出はリスクが大きすぎるため、アロー、マリルリ、クレセなどを強く呼び込み、選出が読みやすいことも評価点。(逆にこちらもバシャーモ見かけたらほぼマリルリを選出させられた)ただ、相手によってはガブで対策した気になったような選出も見受けられ、「お前珠バシャだったらどーすんの?」と言いたくなったことも実は何回かあった。


§3:選出

基本選出は

ボーマンダ+(ライコウorマリルリorナットレイ

バシャーモ+ガブリアス+(マリルリorナットレイ

だった。当然構築によっては選出が歪んだこともあったが大体こんなもんであった。

選出率については一々数えてないので体感だが

マリルリボーマンダナットレイガブリアスバシャーモライコウ

これだけ見ると「ライコウ全然活躍してねーじゃねーか。なーにがライコウマンダじゃふざけんな」と言われそうだが、全てのポケモンを満遍なく使っていたので選出率にそこまでの差はない。ただマリルリだけはマンダ、バシャーモどちらの軸の選出にも数多く入ってきたのでダントツの1位なんではないかと思うが。


§4:†重いポケモン

ピクシー:切った。

サーナイト:ほぼ確実に1体持ってかれる。

マリルリ:受け出しが安定しない。

凍風ゲンガー:出てくる奴割と撃ってきたが普通に辛かったのでやめてください。

カバルドン:欠伸しすぎ寝ろ。

ポリ2:バシャーモの選出が強要される。

ゲッコウガ:同上。めざ炎を事故と割り切るならナットレイでもどうにかなる。

ボーマンダ:特殊技持ちは土下座。

メガギャラドス:当たらなかったが正直きつそう。

霊獣ボルトロスライコウが拘ってるので水タイプと組まれると厄介極まりない。

受けル:マンダとマリルリが強いとのことだがマンダはムドー、マリルリはバナで止まるのでどうしようもない。この構築では当たらなかったが。


§5:構築の経緯と雑感

わざわざここまで全部読んでくれた方は感じたかもしれないが、この構築はかなり考察が緩い部分が多い。というのも、この構築は最終シーズン終了3日前ぐらいに直感で組んだところがあり、よくこんな構築で初の2000を達成できたもんだと自分でも驚いている。

構築のスタートとしてはガルーラ軸のパーティに対して裏に○○というポケモンを配置することによって相手に△△という行動をさせないというコンセプトのもとボーマンダマリルリナットレイの3匹とボルト対策として最も信頼しているライコウの4匹までは1800に到達する前から使おうと考えていた。残り2枠としては色々迷ったが、ボーマンダを使ってるとポリクチやヘラクレセドランといったトリル展開が非常に面倒くさいと感じていたため、それらに対して鉢巻ガブが強いのではないか?と考えガブリアスを入れ、最後にガブリアスにバトンによるS補助が出来、苦手なポリ2、ゲッコウガなどに比較的強いポケモンということでメガバシャーモが入ってきた。

直感ではあったものの、なんだかんだヘラクレセドラン系統のパーティには実際に鉢巻ガブのおかげで割と勝つことが出来、クチート入りにもバシャが強く割と勝てたため、残り2体の投入についても目論見が当たったことを回しながら感じていた。


§6:終わりに

最終日前日に1900に載れたのでもしかしたら2000まで行けるかもしれないと思い、最終日は徹夜でずっと続けていたが、1900代は中々に難しく1900を割ったり、1950を反復横飛びしたり、2000直前まで行ってから1950を割ったりで正直無理なんじゃないかと半ば諦めながらも続けていたが、その粘りが功を奏してシーズン終了30分ほど前にレート2000を達成した。ことこういうことに関して言えば諦めないことが重要なんだなということを学んだ気がする。

何はともあれ、シングルをやる者として最初の壁ともいえるレート2000を最後の最後に到達することが出来たのは素直に嬉しかった。

この場を借りて、自分をここまで導いてくれたポケモン達に感謝の意を述べたい。

特にボーマンダライコウについて言えば、長いことヘボトレーナーの自分と戦い続けてくれたこともあり、彼らの頑張りに報いることが出来て本当によかった。

みんな本当に今までお疲れ様。ありがとう!!!(データに向かって何言ってんだこいつとか言った奴は処刑) 

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最終順位は496位だった。

後ザラストオブライコウマンダとか言ってるが、サンムーンでもライコウマンダは使うと思います。

ここまで全部読んでくださった方も、一部だけでも読んでくださった方も、どうもありがとうございました!